DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
遊園地が大好きな私にとっては、どこも魅力的。  

「めぐみさんは、どんな乗り物が好き?」


「うん。絶叫マシーンでも何でもOKだよ!」と、自信満々な私。 


「そっか。じゃ、あれにしようか?」


裕司くんも何でも大丈夫らしいから、遠くに見えるあのジェットコースターから攻めることに……。 



――甘かった。


かなり自分を過信し過ぎていた。


単純なジェットコースターは爽快で好きだけど、垂直に降下するのだけは苦手だったんだよね。


――忘れてた。


頭はふらふらするし、目眩でも起こしたような感じ。

胃が口の中から飛び出そうだし、キュッーっと締め付けられて言葉も出なかった。


足元はフラフラするし、とにかく、気持ち悪いっ。




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