DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
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諦めかけていたその瞬間


あったーーー!!!


心の中で、ガッツポーズをした。


2号車の後ろから6列目の三人席の真ん中に、空席を発見した。


髪を後ろに束ねた女性と若い男性との間が、ぽっかりと空いている。 


小さな子どもでも座っていないかと、後ろからこっそり覗き込んで確認してみたけれど……


やはり、空席だった。




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