“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
その内容に
その声色に


あたしは上げかけていた右手を下ろし、元来た道を戻ろうと、くるりと横を向いた。



凌には
会いたくない。


だってまた…あんなに冷たい瞳をされたら…。

だってまた…あんなに冷たい拒絶をされたら…。


そう考えると体中がプルプルプルプル震えてきて。


“長谷川くんごめん。
約束の時間に遅れちゃうけどごめん”


心の中で長谷川くんに謝って。
< 144 / 641 >

この作品をシェア

pagetop