“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「別に。
9月に一緒に交換留学行くからさ。
その、勉強…とか?」


ふいっと視線をそらしたオレに、


「逃げてんじゃねーよ」


宏が、いつもの人懐っこい笑顔なんてどこかに捨てたようなドスのきいた声で、顔で、オレの首元を締め上げた。


「逃げてなんかねぇよ」


宏の手を振り払い、


「愛想よくするのが、イケメンの務め…。
そう言ったのは“おまえ”だろ?」

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