“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「・・・ざけんな、征。
おまえ、遥に、何言った?」


ケガさせたおわびに付き合うとか。


そんなの、絶対、ありえないだろ?


きっと、言葉たくみに遥をだまして。
こうなるように誘導して・・・。


一度はほどけたこぶしが固くなる。


それが、征の頬にヒットする直前で止まったのは・・・。


「凌。
やめて。
あたしが言い出したことなの」


小さいけど
震えてるけど


でも
本気の


決意さえ
感じさせるような


遥の声を聞いたから
・・・だった。


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