“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
凌を見上げて、そう付け加えてクスリと笑おうとした時、


「何してんだよ、遥」


落ちてきたのは――…


「ありえねぇだろ。
なんつー格好してんだよ」


眉間にしわを寄せた凌の、ヒヤリとするほど冷たい声だった。



…え?
なんつー格好って言われても…


「えっと…
クラスで決まったことだし。
それに…」


“たいしたことじゃないでしょ?”


そんな気持ちをこめて凌を見上げるあたしに――…

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