“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「カギは…
やっぱ、開いてんな。
ちゃんと締めてくださいって、いつも先輩に言ってんのに」


凌はそんなことをブツブツ呟き、あたしを中に入れて、カチリとカギをかける。


「凌…
あたし…
教室に戻らないと…」


「はぁ?
教室?
んな格好で戻せるわけねぇだろ」


凌はあたしの手首から手を離し、スッと顔を背ける。


「でも…
ソーイングセットを教室に忘れたからとってきてって頼まれたんだもん」


「んなの、他の子に頼めばいいだろ?」


「…?」

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