“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

side 凌






「オレ、もう…ダメ、だな」


遥を教室まで送り届けた帰り道。


一人で帰る家までの道のり、苦笑ばかり口から漏れる。


だって――…


『この続きは後で…っていう、約束のキス。
家で待ってる。
ゆっくり遥を抱かせてよ』


…なんて。


どの面さげて言ってんだか。


「ハハハ…
オレ、末期だな」


そんな苦笑とともに、玄関をあける。


でも――…

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