君まで2ステップ
これでもあたしとしては超頑張った…はず。
でも大丈夫かなこれ…。
たまご粥にしたんだけど…。

自分の料理の腕前のなさを自覚してるからこその不安が、作り終えた今、どっと襲ってくる。
作ってるときは無我夢中だったし…。


あたしはそっとリビングにお粥を運んだ。

ソファーに横になってる晴輝が目に入る。



「晴輝?寝ちゃった?」

「え…あ…起きてる起きてる。」

「お粥できたんだけど…それがその…。」

「…何?」

「若干水っぽすぎた気が…。晴輝、ホントに食べる?」

「え…普通に食べるけど?スプーンくれ。」


『ならいらない。』
そう言ってくれればいいのにって思ってたのに、『食べる』って即答されてちょっと動揺する。


「あの…やめといた方が…。」

「なんで?」

「だってあたしが作ったんだよ?」


わーっ!!自分で言っちゃったよ…!!
でもあたしが料理できないって晴輝も知ってるはずなのにっ…!!

< 101 / 200 >

この作品をシェア

pagetop