君まで2ステップ
「だから食うんじゃん?梨亜がなんか作ってくれたのなんて初めてだし…。
んじゃ、いただきます。」


そう言って手を合わせてから、一口、あたしの作ったおかゆを口に運ぶ晴輝。
あたしはその表情を見守った。


「ん。んまいよ。」

「え?ホント!?あんた、あたしに気遣って嘘ついてないでしょうね!?」

「ついてねぇって。つか美味い不味いは嘘つけねぇだろ。普通に顔に出るし。
だから…ちゃんと美味いよ。美味い。」


優しく笑う晴輝。
心臓が一回だけドキンと大きく鳴った。そしてきゅっと苦しくなる。
ってなんなのあたしの心臓!!晴輝の風邪うつったんじゃない!?全然ちゃんと機能してないんだけど!!


「ごちそーさま。」

「え?もう食べたの?」

「うん。腹減ってたし、美味かったし。ありがとな、梨亜。」

「べっ…別に…大したものじゃないし。ってかあたしの手にかかればどんな料理だって余裕なんだから!!」

「ご飯粒。」

「え?」

「ココ、ご飯粒付いてるけど?」

「~っ…!!晴輝のバカっ!!」

「なんでだよ…。」

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