君まで2ステップ
「おい…待てって…!!」

「んだよ…お前はもう少し勉強してった方がいいんじゃねぇの?」

「んー…ぶっちゃけあのぐらいなら余裕だった。」

「意味分かんね。お前の学力どうなってんの?」

「つーか今日のとこは得意なとこだし。」

「あ、晴輝くん!」

「え?」


振り返ると今日隣にいた赤平花音がいた。


「あの…今日はありがとう…
晴輝くんの教え方、丁寧でとっても分かりやすかった。」

「あ、そう?」

「うん。本当にありがとう。」

「そんな感謝されるようなことしてねぇし。
じゃ、気を付けて帰れよ?」

「あ、もしかしてさ、愁くんと晴輝くん、この後暇だったりする?
あたしと花音と一緒にお茶でもしない?お腹減ったし。」

「するするー♪な?晴輝?」

「しねぇよ。行くならお前だけで行け。」

「なんでー?晴輝暇だろ?」

「暇じゃねぇよ。あ…。」




愁の腕を振り払って目線を遠くに移したその時だった…


< 119 / 200 >

この作品をシェア

pagetop