君まで2ステップ
「大丈夫か…?」


そう言って…優しい顔で…でも心配そうに…あたしを見つめる晴輝。


「だ…大丈夫…だ…よ…?」


頑張って笑顔にしたつもりだった…。なのに…。



「無理して笑うなっつの。つーか…。」


あたしの目元に晴輝の手が伸びてくる。


「泣いてるし。」



その言葉にまた一つ、また一つと零れ落ちる涙。


「えっ…!?なっ…なんで…っ…?」


自分でも意味が分からない。
なんで…涙なんか…
別に…悲しいことなんかなにも…。



「あー……んな顔して泣く梨亜が悪いんだからな。」

「え…?」



あたしが顔を上げたその時…。


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