君まで2ステップ

俺の彼女に触れる権利

【晴輝side】

(※これは2月14日から3日くらい経った日の話です。)



「そういえばさ…
なんであの時あのタイミングであそこに来れたの?」

「え?」


今日は母さんたちが月に1回のディナーを楽しむ日。
というわけで、俺は梨亜と飯を食ってる。
作ったのは当然のことながら俺。


「だーかーら!!
なんであたしが啓介さんに襲われそうになった時、あそこに来れたの?
っていうか啓介さんの名前も知ってたよね?」

「あー…それは…まぁ…。」

「なんでっ?」

「そいつ、前ファミレスで会ったんだよ。」

「え?」

「んで、適当にいい女見つけたとかなんとか自慢してて、たまたま聞こえた。」

「えぇ!?何それ!?ってかその女って…あたし!?」

「…そん時は…梨亜じゃねぇよなーって思ってたけどな。」

「けっ…啓介さんのこと知ってたのはこれで分かったけど…
バレンタインの日はなんで…?」


根掘り葉掘り聞くんじゃねぇよ…
別にこんな話したって面白くもなんともねぇだろ…?

そうは思うものの、梨亜の目には好奇心しか宿っていない。
ダメだなこれは…
全部話すことになりそうだ…。


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