君まで2ステップ
「以上って…
ってかあと少しでも晴輝が遅かったらホントのホントにヤバかったんだからね!!
もしあたしに何かあったらどーしてくれんのよ!!」

「はぁ!?んなのお前が悪ぃんだろ!?
あんなバカ男にひょいひょいついて行きやがって…!!
俺だってなぁ…。」

「え?」

「俺だって触らせたくなんかねぇよ!!
梨亜の肩も抱かせたくなかったっつの…。
あー…って俺、何言ってんだか…。」


勢いに任せて何言ってんだよ…俺…。
なんだかバカみてぇ…。
つーか梨亜、笑ってるし。


「なに笑ってんだよ…?」

「だってー…晴輝、可愛いんだもん。
なんか高校生みたい。」

「高校生だし…実際。」

「そうだけど…なんかいつもより幼い感じがする!!だから可愛…」

「それ以上言うなよ。」


俺は梨亜の顎をくいっと持ち上げた。


「言ったらどうするの?
お仕置きでキス…とか言っちゃうわけ?」

「ああ。大体、可愛いなんて言われて嬉しい男、いるわけないだろ?
つーことで、これ以上言ったら…。」

「可愛いなー♪晴輝は。」


はぁ?
こいつ…確信犯だな。


< 184 / 200 >

この作品をシェア

pagetop