君まで2ステップ
ガチャッ…


「ただいまー…
って梨亜!?なんでうちに…
っていうかなんで二人、そんなくっついて…。」

「どうしたの、はる?
って…あ…ごめん。タイミング悪かったね?」

「ぎゃーっ!!!!!!!」



凄い声を出して俺から一気に離れる梨亜。



「あたし、帰るっ!!」

「あ、おい!!待てよっ…!!」


俺は猛ダッシュする梨亜の背中を追いかけた。




「ねぇ陽…
いつの間にあの子たち…?」

「バレンタインの日…晴輝、はるのお使い断ったよね。しかもいきなり。
あの日…帰りも遅かったし…。
梨亜と何かあったんじゃないかな?」

「えー!?めちゃめちゃ聞きたいんだけどその話っ!!」

「そしたら…俺たちの話もしないといけなくなっちゃうね。」

「えっ!?あ…それはいいな…遠慮します。」

「いやいや。
そういう約束だからね。」

「あたしたちの話とか絶対嫌ー!!
だけど気になる…晴輝と梨亜の話…。」

「だね。俺も気になるよ。
どうやって梨亜が素直になったのか…ね。」

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