君まで2ステップ
* * *


「最近、何か悩んでるのかい?」

「え?」

「梨亜が可愛くなりすぎて、困る?」

「はぁ!?」

「それとも…梨亜が誰かに取られそうで、それが嫌?」

「なんでっ…!?」

「中学生は…そういう…何て言えばいいかな…
男女交際について興味を持つ年頃だからさ。
思春期真っ盛りだろ?晴輝も。」

「そんなことねぇよ!!」

「そのリアクションが、『そんなことある』んだけどな。」


父さんはそう言って笑う。

実際父さんが言ってたことが結構当たってて、俺はなんだか妙に気まずい。

梨亜の人気が…異常。

そんなことは俺だって分かってる。

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