君まで2ステップ
* * *


「おじゃましまーす!!」

「あ、座って座ってー♪
丁度今いい感じだから!!」


そう言って出されたお茶。
それを一口飲んだ。


「美味しい…。」

「でしょ?
ちょっと高いやつなのそれ。
陽に黙ってこっそり買っちゃった♪」

「ダメじゃんはるママ。」

「いいのいいの!!陽もお茶好きだしね。
って陽の話は置いといて…
なんで晴輝と一緒にいたの?」

「ぶっ…!!」


あたしはお茶を吹きだしそうになったのを必死で堪えたから、すごい勢いでむせた。


「ごほっ…げほっ…。」

「あぁごめん…。
でもそんなにむせるとこかしら?」

「はるママ不意打ちすぎんだもん…。」

「っていうか停電だったじゃない?さっきまで。
それでエレベーターに二人でいたってことはもしかして…。」

「へっ?」


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