君まで2ステップ
昔はあたしよりも小さい手であたしの手をぎゅっと握っていたはずなのに…
今、その手はあたしの手よりもはるかに大きくて、その体もあたしの体をすっぽり包んでしまうくらいに大きい。
晴輝の熱い体温が直に伝わって、それがあたしの心臓の鼓動を早める。
「晴輝っ…」
「ごめ…っ…マジで力入んなくて…。
離れるから…ちょっと待って…。」
『ホントよこのバカっ!!あたしに抱きつくなんてどういう神経してんの!?』
ホントはこう言いたかった。
だけど…ホントに辛そうな顔でそんなこと言うから、あたしは言葉を飲み込んだ。
というか…言えないよ、こんな晴輝に向かってこんなこと…。
『離れるから…』なんて、そんな辛そうに言われたら…。
あたしは少しでも辛さが減るように、なるべく優しく晴輝の背中をさすった。
その後、ゆっくりと晴輝はあたしから離れた。
「あ、ちょっとマシになってきた…
梨亜…悪いんだけど…肩貸して。」
「うん。」
あたしは晴輝の肩を支えて、何とかベッドに戻すことに成功した。
今、その手はあたしの手よりもはるかに大きくて、その体もあたしの体をすっぽり包んでしまうくらいに大きい。
晴輝の熱い体温が直に伝わって、それがあたしの心臓の鼓動を早める。
「晴輝っ…」
「ごめ…っ…マジで力入んなくて…。
離れるから…ちょっと待って…。」
『ホントよこのバカっ!!あたしに抱きつくなんてどういう神経してんの!?』
ホントはこう言いたかった。
だけど…ホントに辛そうな顔でそんなこと言うから、あたしは言葉を飲み込んだ。
というか…言えないよ、こんな晴輝に向かってこんなこと…。
『離れるから…』なんて、そんな辛そうに言われたら…。
あたしは少しでも辛さが減るように、なるべく優しく晴輝の背中をさすった。
その後、ゆっくりと晴輝はあたしから離れた。
「あ、ちょっとマシになってきた…
梨亜…悪いんだけど…肩貸して。」
「うん。」
あたしは晴輝の肩を支えて、何とかベッドに戻すことに成功した。