空に叫ぶ愛

冷たい私は泣いている若菜をおいて一人、保健室に向かった。


誰の声も聞きたくない。



「あれー、四時限目始まってるけど。って、どうしたの?」



水島先生の声は無視してベッドを囲むカーテンをシャッと閉めて、ベッドに寝転がる。


死にたい……



「島田ちゃん、どこか悪いの?」



カーテンを堂々と開けて聞いてくる先生。


悪いよ……


心がすごく痛い。



「先生……」


「ん?」


「死にたい…」


「はいぃっ!?」



……うるさい。



でも…助けてほしい。


全てが上手く行かなすぎて、苦しいんだ。


誰か、私に教えて。



生まれてきた意味を。

生きている意味を。


果たしてそんなものあるのか。


< 150 / 374 >

この作品をシェア

pagetop