空に叫ぶ愛
──ガラガラッ…



その時。保健室のドアが開く音がした。


先生は私に「ちょっとごめん」と言ってカーテンの外に出る。


誰だろうと思ったけど、すぐに誰でもいいやってなった。



「ありゃ、ケンカ?」


「はい」



え?


その声に私の心臓が跳ねた。


そ、ら……?


口が切れていたから、来たのかな?



「染みるけど我慢してね?」


「……っ……」



カーテンを器用に少しだけ開け、空の様子を伺った。


しかし、空の後ろ姿しか見えない。



「ケンカの理由は?」


「………」


「……死にたいって思ってる?」



え?
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