空に叫ぶ愛

空からもらったリングに触れる。



「不安なのは天使だけじゃないと思うけど?」



そんなの……わかってる。


ただ、離れたくない。

ただ、傍にいたいの。


───…今。



「じゃあさ、やっぱり僕にしとく?」


「こんな時にそんな冗談やめてっ……」


「別に、冗談じゃないよ」


「───っ?」



なに言ってんの?
そう言って睨んでやろうと思ったのに。


ナイトが急に私の右手をグイッと引っ張るように掴んだためにできなかった。



「この指輪。空は軽々しい気持ちで天使にあげたんじゃない。わかってる?」



ブルーの瞳が私を真剣に見つめる。


手ぇ、痛いよ……
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