love or like
人気が少ない非常階段の近くまで連れてこられた。
こんなところで話すなんて、人には聞かれたら困ることだよねきっと…
「話ってなんですか?」
すっごく言いにくそうな顔を露にする千鶴さん。
「川口くんと付き合ってないのよね?」
「はい。」
ここまで連れてきてわざわざ聞くことかな?
「噂になってるわよ。茜ちゃんと川口くんのこと。気をつけなさいよ」
どうして?会社ではあまり話さないようにしてるんだけど…
「茜ちゃん…金曜日、川口くんといたの?」
「はい。川口の家で飲みました。」
千鶴さんはそれでかぁっという感じではぁ~っとため息をついた。
「2人が歩いてるのを目撃されて勘違いされてるみたいよ。川口くん人気だから…もう少し考えなさい」
戻るよと言われて、千鶴さんの後ろをついて戻った。
響と一緒にいすぎだったかな?
今は気の合う友達って感じなんだけど…他人から見たら恋人同士にでも見えたのかな?
響と少し距離をとった方が…
人との距離感って難しいなぁ
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