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今日のランチは隣の建物に入っている会社に勤めている大学からの友達、宮木恵子と行く予定にしている。
「遅い。」
最初の言葉はいつもこれ。
この人どんな人でも容赦しないから…
美人なんだけど、性格に難あり
「すみません。」
「今日は茜のおごりね。」
「えぇ~!」
うるさいと言われて、恵子が決めたレストランに。
恵子が頼んだのはランチのメニューの中でも一番高いもの。
もう少し考えてランチ選んでよね!
「話って?」
そう切り出したのは恵子。
何も言ってないんだけど…さすが恵子様、あたしの考えがわかってるの?
「前にも話したんだけど…」
響のことを事細かに話してみた。
「馬鹿?」
ひどっ!?
「堂々としてなさいよ。別に恋人じゃないなら、ただの同級生とか思ってるなら、そうみんなに言えばいいじゃない。女にいじめられるとか考えてるんでしょ?」
響と話している時に睨まれたことあるから…
「少しは考えてる。だからもう少し考えて距離感を」
「あんたのその単純な脳みそで出来るの?」
恵子はあたしを小馬鹿にする言い方をした。
「今から努力をするんです。」
「ふ~ん。これ以上何も言わないわ。相談したいことがあったら言って」
恵子はとてもおいしそうに最後の一口を食べた。
その時恵子のケータイが鳴り、急いで会社に戻ることになってしまったので支払いを済ませた。
別れ際
「1回、噂の響くんに会ってみたいわ。」
1回も会ったことないっけ?
「じゃあ今度一緒に飲みに行く?」
「それいいわね。」
にこっと笑うと恵子は急いで会社に戻った。
今度響に会った時話してみよっと…
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