…きっと恋してる
由香里が慌てて追いかけてきて腕を掴んであたしを立たせた


あたしは廊下にしゃがみこんでいた


「なんて顔してんのよ…保健室行こっ」


「ふえっ…っく」


自分の感情に頭が追いつかなくて溢れる涙を止められ無かった


由香里は何も言わず黙って頭を撫でてくれていた


保健室には保健医は不在だった


由香里はベッドにあたしを寝かせてから
言った


「自分の気持ちに嘘吐かないで…悲しくなったのはなんでか解るでしょ?先生には上手く言っておくからゆっくり考えなさい…じゃあね」


シャッとカーテンを閉めると由香里は行ってしまった


自分の気持ちに嘘つかないで…


涙の理由が何なのかは解っていた…


あたし嫉妬したんだ淳平の隣で笑うあの子に…


また涙が溢れる


「ふえっ…」


泣き疲れていつの間にか眠ってしまっていた
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