…きっと恋してる

涙の理由

「…おいっ…おいっ明…起きろっ明…」


「んー…もうちょっと寝かせてよ…」


「まだ寝んのか?お前は家に帰んないつもりかよ?」


家にって…?えっ?


「あっ保健室だった!!」



慌てて起き上がってベッドから降りると足元がフラついた


ガシッと逞しい腕に抱き止められた


「あっぶねぇな…大丈夫かよ」


えっ?見上げた先にいたのは淳平だった


「うわっ…なっなんで居るの?由香里は?部活は?」


「ぷっ…何慌ててんだよおもしれぇ奴」


「あっ慌ててなんかないもん!」


あたしは胸のドキドキと戦っていた


普通になんかできないよ…


しかし…ふと昼休みの光景が思い出されてパッと手を離した
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