…きっと恋してる

「ふぇっ…うぅっ…じゅんぺっ…だいっ…すきぃ…ごめんっ…ねぇ…っく」



「俺もごめん…でもなぁ舞い上がる程お前に夢中なんだぜ…好きすぎてこえーよ」



抱き締められた腕の力強さに、安堵するあたしの頭上で…



「好きだ…」淳平が小さく呟く。



どちらともなく重ねた唇は、ちょっとしょっぱい涙味。



でもね?しょっぱさは、その内に甘くなるの…



"大好き"なアナタとだから。



ホワイトデーはちょっと遅れてやってきた。



甘ーいお返しと共に…




後日談─ちなみに…完ちゃんは黙っていられず前々から、手作りするって由香里に話していたらしい。


"原因それかよ?!"


あたし達が、由香里達に謝ったのは言うまでもない。





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