人こそ芸術 part1
僕のコレクション
午後の手術も終わり、オフィスの時計を見ると7時を回っていた。
早く帰って食事を与えないと、美しい体から肉が無くなってしまう。
今の体型がベストなのだ。
僕が帰り支度を終えた時、オフィスの扉が開き、栞が入ってきた。
「今帰り?」
可愛らしく首を傾げる。
「あぁ、そうだけど?」
嫌な予感がする。
「今日か月曜日、久々にご飯行こう?」
僕の予想、大当たり。
「悪りぃ。今日は外せない用事があるんだ。月曜日なら大丈夫だけど・・・」
栞の様子を窺う。
「月曜日行けるなら今日は許してあげる」
ふてくされながらも了解してくれた。
栞は用が済んだのかオフィスを出て行った。
地下室に居る森岡静菜を、もう少し動く状態で保管しておきたかったが、残念ながら今日中に始末しなければならないようだ・・・。
僕はオフィスを出て家へと向かった。