猫になって君にキスをして
13。シマウマダッテウマ

13。シマウマダッテウマ
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ギャルを降ろした電車は再び走り出した。

窓の外を、色付き始めた木々の葉が過ぎていく。

秋はなんとなく寂しい。


「にゃー…」


一つため息を吐き、人間でいう肘の部分を窓枠にかけた。


「始まるぞ! メインレース!」


人……猫がしっとりと黄昏ているにもかかわらず、オヤジのダミ声が車内に響き渡った。


「にゃ…」(メインレース?)


キョロキョロと周辺を見渡すと、シートの向こうに座る二人組のオヤジが、ハゲ頭を互いにくっ付けるようにして、手元のケータイを覗き込んでいる。


ああ。競馬新聞を広げていたあの二人組か。


「にゃ」(なんだ?)


オレはそのままシートを伝い、二人組のオヤジのところまで歩いた。


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