猫になって君にキスをして
14。昭和の街に演歌が響く

14。昭和の街に演歌が響く
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電車を降りたオレは、ホームから階段を下り、自動改札をふつうに通り抜け、ちっちゃなその街に足を踏み入れた。


空にはすっかり夕焼けが広がって、辺りの電信柱はオレンジ色に染めあげられている。


電車で3つ移動するだけで、昭和の雰囲気の残る町に出る。


駅から少しだけ伸びる商店街の軒先には、ボロボロになったビールのポスター、秋だというのにカキ氷ののれん、冷やし中華始めましたの張り紙、レアな寅さんオロナミン看板……なんかが続く。


タイムスリップしたような気分だ。

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