愛しいわがまま。

名前を呼ばれた気がしたけど
そんなの振り向いていられなかった。

私は迷わず男の弱点を蹴り上げた。




「私…今、考え事してたのに」


倒れ込んだニヤ顔男を踏みこえて
もう1人の男の携帯を奪い、真っ二つ。

それで終わらせるはずだったのに


「………」


携帯を折られてポカンとしている男の顔を見たらまたムカついて。



「…手が滑った」


そーゆうことにしてもらい
1発だけ殴っておいた。



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