With ~一緒に~
私は片岡君に言ってみた。
「でもね、真崎君は私のメアド知らないよ。
私、教えてないもの。
掲示板には、私の名前とメアドが書いてあったんでしょ?
だったら、真崎君は犯人じゃないんじゃないかな」
私がそう言うと、ずっと黙って話を聞いていた凛子がつぶやいた。
「でも歩美、入学してすぐの頃、クラスの女子のほとんどとメアド交換したよね?」
「ああ、うん、女子とはね」
早く友達が欲しくて、みんなと交換した。
それにうなずくと、凛子は片岡君と航君の方を向いた。