With ~一緒に~

私は片岡君に言ってみた。


「でもね、真崎君は私のメアド知らないよ。
私、教えてないもの。

掲示板には、私の名前とメアドが書いてあったんでしょ?
だったら、真崎君は犯人じゃないんじゃないかな」


私がそう言うと、ずっと黙って話を聞いていた凛子がつぶやいた。


「でも歩美、入学してすぐの頃、クラスの女子のほとんどとメアド交換したよね?」


「ああ、うん、女子とはね」


早く友達が欲しくて、みんなと交換した。


それにうなずくと、凛子は片岡君と航君の方を向いた。

< 144 / 297 >

この作品をシェア

pagetop