With ~一緒に~

私は凛子と並んで教室に向かった。


「片岡君の演説、良かったよね」


「そうねー、まあまあかなー。
真崎君も自信たっぷりな感じだったしねー。
いい勝負じゃない?」


「凛子はどっちが当選すると思う?」


「そりゃあ、あれだけ協力してやったんだから、片岡に勝って欲しいけどね、
実際は微妙だと思うわよー」


「えー、そんなこと言わないでよー!」


「まあまあ、即日開票で明日にはわかるんだから」


「それはそうだけど……」

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