With ~一緒に~

冷静な凛子と違って、私は気が気でしかたなかった。


でも、私より片岡君本人の方がきっともっとドキドキしてるよね?



私は教室に戻り、席について投票用紙が配られるのを待った。


その時、片岡君の声が廊下から聞こえてきた。


「おー、鈴木、よろしくなあ。
あ、アキちゃんも頼むよ~」


会う人ごとに声をかけてるみたい。


さっき演台にいたときとは打って変わって、いつもの明るい片岡君だ。

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