With ~一緒に~
「老人ホームにも電話して確認もするぞ。
本当に30万円寄付したかってな。
寄付金には領収書なんてもらってないだろうからな。
新生徒会長の挨拶代わりにしちゃ、変な問い合わせだと思われるかもしれないけどな」
片岡君がそう言ったとたん、真崎君はひざから崩れ落ちた。
片岡君は、その真崎君の前にしゃがみこんだ。
「直人。
どうしてだよ!
おまえ、なんでそんなことしたんだよ!!」
片岡君は悔しそうに叫んだ。
真崎君は、床についた手を握りしめ、苦しそうに言葉をしぼり出した。