With ~一緒に~
「ふうん。
細かいとこまでよく調べたわね」
「俺だって、立候補したからにはそれなりに考えてんだよ。
うちの学校は生徒の9割が部活に入ってるからな。
部活費を増やすって言えば、俺に投票するやつも増えると思わねえか?」
凛子はスケッチブックにペンを走らせた。
「そうね。じゃあ、それを大々的にアピールすることにして。
まずは『片岡将吾』と。
名前の隣に顔写真を置いて、
公約をドーンとこんな感じでどう?」
「おお、いいね」
「色はどうしよっか?」