小さな姫




「詩織です」

インターホンに言うと大きい門が開いた。




中に入ると「お嬢お久しぶりです」といろんな人から言われた。そして、声を変えて組長部屋と書いてある部屋に入る。



「パパ詩織だよ♪入っていい??」

『いいよ♪』


部屋に入るとママとパパが仲良くソファーに座っていた。



「用事って何??」

『そういえば、朔蛇を潰したんだって?!」


チッ。話しそらされたし。だけど、かわいく答えた。

「うん♪ちゃんと凉の敵もとったよ。これで、きちんとけじめもつけられた」

『あの時はごめんな。もう少し早く行ったら凉君は助かったのに………』

いつになく真剣だから、私は黙りこんでしまった。だけど、パパはパパなりに苦しんでたんだと思った。重い空気の中ママが言った。

『その話は、そのへんにして詩織には大事な用事があってここに呼んだのよ♪』








『詩織にお見合いをしてほしいの』



「はぁ????????」



『お見合い相手は黒王会の組長の息子よ。名前は、安藤萩斗(アンドウシュウト)。黒王会の跡取りらしいわ。お見合いは強制だからね〜♪』


なんか、ママの笑顔が黒いんだけど。まぁ、いかなきゃ行けないから「分かった。」と言って部屋を出た。






黒王会とは、全国No.2の組。特に悪い噂はないからいいけど。ちなみに全国No.1はパパの組の「青龍」だよ♪







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