月光~moon light~
「帰りたいなぁ...」
『・・・・・』
「何でこんな道通っちゃったんだろ?」
『・・・・・』
「近道のはずだったのに」
『・・・・・』
「来た道を戻ってもね? 全然知らない道にでちゃうんだ」
『・・・・・』
「ホント、どうしよう...」
あたしが話してる意味を理解できるはずないと分かってても、
猫に話し続けるあたし。
バカみたいだけど
なんとなく気分が楽になった気がした。