月光~moon light~
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・あの」
このままじゃ埒(らち)が明かないと思い、
あたしは震えを抑え男に視線を向けた。
でもそんなあたしの言葉に、
「2日だ」
男は理解できない言葉を投げかけてくる。
「・・・2日?」
「あぁ」
「・・・何が・・ですか?」
一瞬、殺されるまであと2日だと考えたあたし。
でも違うみたいで、
「お前が眠ってた時間だ」
そう言って“漆黒の目”をあたしに向ける。