ミラクル先生といっしょ。
「ふぅん? でも悔しいわね……」


入村さんが声を震わせている。その理由はすぐに分かった。

勝負の残り時間1分前。もう新たにチラシを持って来るお客さんもいなさそうな雰囲気。

もう確定してしまっても良い。僅差だけど何とか私は入村さんに勝つ事が出来たようだ。

よしっ! これで先生への片思いは継続出来る! そう思ったんだけど……。


「あーあ……これで終わりかぁ」


終わりを告げるチャイムと同時に、

入村さんはうつむいていつもより低いトーンでなげいた。
< 163 / 283 >

この作品をシェア

pagetop