ミラクル先生といっしょ。
そんな様子を見ていたら素直にその勝ちを喜ぶ事が出来なくなった。


「入村さん。全ての片づけが終わって、後夜祭までの間の自由時間、私の部屋に来ない?」

「は!? なんでそんな……」

「ここだと皆がいるから話したい事も話せないし、
私と同室のみっちゃんの事なら何とかするから。ダメ?」

「小比木さんがそんなに言うんだったら行ってあげる……」


素直じゃないなあ、なんて思いながらも私は笑って“約束だよ”と軽く入村さんの肩を叩いた。
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