ミラクル先生といっしょ。
顔が少し似ているような気がする。もしかして前に言っていた弟さんかな?

だったら少しお話してみたい。そう思っていたのに、男の子がすぐにいなくなってしまった。

何だ残念と思いながらも、先生とやっぱり話がしたくて話しかけようとしたのに。


「せんせーいっ!」


後ろの方から聞こえた声にそれを阻止された。

女の子達3人が、私達を横切り先生の元へと駆けて行った。

1度も見かけた事がないから、先輩達だと思う。

私達と同じように、筆記用具と合宿用のテキストを抱えていたから。

先生はさっきの男の子と話している時と同じように楽しそうに笑っていて。

たまに困惑したように笑うけど。きっと変な事言われたと思う。
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