愛してたのにごめんなさい
「え、なんですか?」

少しびっくりしてそう聞いても返答はない。
ただ腕を掴んだまま、ひたすらうつむいて黙っている

なんなんだー…。

変な奴にかかわっちゃったな…と後悔した時、彼が声を殺して泣いていることに気づいた。
それも男のくせにパタパタと涙が地面にこぼれ落ちるくらい。
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