神さまにおねがい!!~カミコイ~

 恭は何も言わず…ヒロとともに…俺と親父のやり取りを見ていた。


 「わりぃ~なあ」


 俺は残りの荷物を取りに…部屋に入った。


 「別に…構わない…元はお前の部屋だ」


 俺は残りの荷物をクローゼットから取り出す。



 「俺は…両親に5歳で施設に入れられた」



 「!?」


 「俺は…母さんの浮気相手の子供なんだ…父さんも母さんも純粋な日本人…蒼い
瞳が不義の子供の証…」


 恭は淡々と俺に過去を話す。


 「……家族と会えるなんて…お前が羨ましい」


 恭の蒼い瞳が俺を羨ましそうに見つめる。



 




< 133 / 269 >

この作品をシェア

pagetop