神さまにおねがい!!~カミコイ~

 
 俺は苛められ…この世界に居場所を失くしていた。


 「!?」


 一人の女性は俺に話しかける。


 新しく俺の居る児童養護施設に入って来た職員。


 名前は近藤留美(コンドウルミ)。


 皆からは留美姉さんに呼ばれ、慕われていた。


 俺にも対等に…留美姉さんは接してくれた。


 「ルビーみたいでキレイよ~ヨシ君の瞳」


 「ルビー?」


 「これ…」


 留美姉さんは俺に薬指に填めた指輪を見せる。


 指輪の石は俺の瞳と同じ…紅い色。
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