神さまにおねがい!!~カミコイ~

□追憶~ヨシside



 俺はどうして?


 
 紅い瞳なのかいつも…鏡を見ていた。


 周囲の皆は黒い瞳なのに……。


 俺だけ…??


 紅い瞳なゆえに…誰一人…俺と友達になる人間は居なかった。


 生後まもなく…親にも捨てられた。


 「……」


 俺はいつも…孤独で……膝を抱えて、楽しそうに遊び回る連中を見ていた。


 でも、俺には不思議な力があった。


 爪先に火を点すことが出来た…。


 炎の色、瞳の色…俺には何処までも…紅の色が付き纏う。




 退屈な時は俺はいつも…指に火を点し遊んだ。



 

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