Bコース
「道端にうずくまっていた私に、
『行くとこないなら来る?』
って、なんか昔からの知り合いみたいにさ、簡単な感じに。
私もうボロボロの小汚い女でさ、心はもっとボロボロで、フラフラってついていっちゃったの。
今考えるとついて行ったらダメな所だよね。
由香さんじゃなかったら今ごろ私どうしてたか、くっふ。」
だめだ、涙が出てくる。
ちゃんと話したいのに。
「ゆっくりでいいよ、小百合。
ゆっくり話そ。」
「うん、ありがとう。
それで、由香さんのアパートに転がり込んだんだ。
由香さんにうまく年ごまかしてもらって、由香さんと同じ店で働き始めたの。
由香さん、すごくいい人でね。
いい人なんだけど、今の世の中では……。
すぐ男に騙されるの。
馬鹿な男のせいで借金背負って、それなのにまた馬鹿な男に騙されて。」
向かいに座っていた悟が、隣に来て背中を優しくさする。
「『今度こそ大丈夫。』
『今度こそ幸せになる。』
っていつも言って。
そのうち達也を身ごもって、そしたら案の定男逃げたんだ。
『俺の子かどうかわからない』
って、ベタな事言ってさ。」
『行くとこないなら来る?』
って、なんか昔からの知り合いみたいにさ、簡単な感じに。
私もうボロボロの小汚い女でさ、心はもっとボロボロで、フラフラってついていっちゃったの。
今考えるとついて行ったらダメな所だよね。
由香さんじゃなかったら今ごろ私どうしてたか、くっふ。」
だめだ、涙が出てくる。
ちゃんと話したいのに。
「ゆっくりでいいよ、小百合。
ゆっくり話そ。」
「うん、ありがとう。
それで、由香さんのアパートに転がり込んだんだ。
由香さんにうまく年ごまかしてもらって、由香さんと同じ店で働き始めたの。
由香さん、すごくいい人でね。
いい人なんだけど、今の世の中では……。
すぐ男に騙されるの。
馬鹿な男のせいで借金背負って、それなのにまた馬鹿な男に騙されて。」
向かいに座っていた悟が、隣に来て背中を優しくさする。
「『今度こそ大丈夫。』
『今度こそ幸せになる。』
っていつも言って。
そのうち達也を身ごもって、そしたら案の定男逃げたんだ。
『俺の子かどうかわからない』
って、ベタな事言ってさ。」