俺様保健医の甘い罠《fin.》


「おぉー!冬姫くんはだい……う゛」


「黙ってろ」



雨宮センセの言葉を遮るように、久世の握られた拳が雨宮センセの鳩尾《みぞおち》に食い込んだ。



い……痛そう……。



雨宮センセはお腹を抱えてうずくまる。



「雨宮の言うことを一々本気に取んなよ」


「だって……」



久世が犯罪者になんかなったりしたら、ウチどうしたらええかわからんし…!



久世はフッと笑って、ウチのおでこに優しいキスを落とした。



久世がおれば、何でもええ気がしてくるウチは、相当久世にハマってる。



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