俺様保健医の甘い罠《fin.》
顔は見てないけど、不機嫌オーラ全開なんがわかるから、超不機嫌顔なんやと思うけど。
「あ、夜這いは男がするもんだっけ?久世くんがしなきゃ」
全く堪えないんだろう雨宮センセは、話を変えるコトすらせずに、その話を一人で続けていく。
だれか、夜這いの説明を……。
「黙れ」
最早ウチも佐野センセも蚊帳の外で、雨宮センセと久世が話している。
「冬姫ちゃん、それ……」
「へ?」
グラスに入っていた、透明な飲み物を喉に通すと、頭がすぐさまクラクラしてきた。