俺様保健医の甘い罠《fin.》


勿論久世の名前が書かれてて、下の方には雨宮センセと佐野センセの名前。



ドラマとかで見てたアレ。



「エエの……?」


「何が」


「ウチでエエん?ってコト!」


「お前以外いねぇだろ」



いっつも無愛想なくせに、意地悪なくせに……。



こんな時だけそんな甘い言葉言わんといてや…。



ドキドキは止まらへんし、止まったハズの涙まで溢れ出してきた。



「このサプライズが一番効果的だったって事だね」



悪戯に笑う雨宮センセが、ポンとウチの肩に手を置いた。



「誕生日なんだから、遠慮なんていらないんだよ?」



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