俺様保健医の甘い罠《fin.》



スクバを肩に掛け、ガチャッと勢いよくドアを開けた。



「行ってきまーす」



………って、誰もおらへんけど。



ポカポカと気持ちいい日差しがあたしに降り注ぎ、ファ~と欠伸が出る。



………上手くいくような気ぃする!!


根拠もない自信が湧き上がり、鼻歌を歌いながら通学路を闊歩する。


闊歩する事20分。


クリーム色の建物が視界に飛び込んできた。



えらい大きい校舎やな~。



門の前に立って、校舎を見上げる。



門の横には"聖華学園"の文字。



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